弘前藩よろず生活図鑑 Web版

陸奥新報紙面で掲載した内容を、
不定期に更新していく、
Web版よろず生活図鑑です。
紙面を見逃した方も、初めて読む方も、
分かりやすい内容となっています。

2009.07.30

三百年以上前から栽培されてい た大鰐温泉もやし2

受け継がれて行く、大鰐温泉もやし
時代と共に姿を消した大鰐菜園所だが、
今もなお当時とほぼ変わらぬ栽培方法で
作られているのが、「大鰐温泉もやし」である。
豆もやしとそばもやしの2種類があり、
町内に6軒しかいない生産者たちが
伝統の味を守っている。
「大鰐もやし組合」組合長の
藤田良一さん(75)のお宅を訪ね、
奥さんのキセさん(68)に作業の様子を
見せていただいた。
もやしに光があたると光合成によって
変色してしまうため、
作業小屋の中は昼間でも真っ暗。
作業は、深夜に行うという。
「サワ」と呼ばれる床の中に温泉水をかけ、
もやしの種(豆もやしは「小八豆」、
そばもやしは「階上早生」)を蒔く。
4日ほどで発芽するので、再び温泉水をかける。
1週間後、収穫時期を迎えたら掘り上げたもやしを
ぬるめの温泉水で洗い、
すぐに温泉を冷ました水でしめて出荷する。
「一番大変なのは温度管理。
化学肥料や農薬、水道水を使わず、
温泉の力だけで栽培する方法は
昔から全く変わらない」と、キセさん。
平成17年(2005)、
農業後継者育成のために町が公募し、
もやし栽培を始めた山崎光司さん(35)、
綾子さん(31)夫妻の指導にもあたっており、
藩政時代から続く技術は
次の世代へと受け継がれて行く。















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