弘前藩よろず生活図鑑 Web版

陸奥新報紙面で掲載した内容を、
不定期に更新していく、
Web版よろず生活図鑑です。
紙面を見逃した方も、初めて読む方も、
分かりやすい内容となっています。

2009.07.31

現在も馴染みの多い藩政時代の料理。1

質素だった藩士の日常食

弘前藩士の食生活については、
日常の出来事を記録した日記のようなものが
現存しないため、明らかなことはわかっていない。
中級・下級武士の家計は慢性的に赤字で、
そのため屋敷の裏庭を畑にするなど、
自給自足をはかる場合も多かったようだ。
幕末になると生活はさらに困窮さを増し、
質入れや内職をして麦や粟を買い、
かろうじて生活を立てたという
(『津軽藩政時代の生活』黒滝十二郎 北方新社)。
藩政時代初期の明暦期〜延宝期(1655〜81)には、
「朝食は黒米(玄米)と鏡汁
--実を入れない味噌汁だけで済ました。
夜食では、
ぐつ煮--味噌の熟し豆腐に花鰹をかけて、
香の物を添えるのがご馳走だった。
干魚や焼魚があっても一汁一菜を守った。
大豆飯、小豆飯もよく炊いたが、祝い事ではなく、
米の節約が目的だった」
(『女人津軽史』山上笙介/北の街社)
というように、
かなり質素な食生活であったことがうかがえる。
『津軽家御定書』
(東京大学出版会刊/国立史料館蔵)
寛文8年(1668)3月12日の条で、
日常の食事は一汁三菜と規定している。
これは、
対象が武士か町人かは
明確ではないものの、
ご飯と汁のほかにおかずは漬け物を含めて
3品ということになる。
『日記』享保9年(1724)10月15日の条には、
「常々食は一汁一菜」と記されている。
中級武士の台所

武士の日常の食事

上級武士の台所

食材


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