弘前藩よろず生活図鑑 Web版

陸奥新報紙面で掲載した内容を、
不定期に更新していく、
Web版よろず生活図鑑です。
紙面を見逃した方も、初めて読む方も、
分かりやすい内容となっています。

2009.08.01

刺し子を現代のファッションに取り入れてみる。

刺し子の魅力

過酷で長い津軽の冬を生き抜くために、農家の女性たちの知恵と手技から生まれた「刺し子」。津軽地方では、麻布に刺した幾何学模様が特徴的な「こぎん刺し」が有名だが、年月を経るほどに糸が布に馴染み、着るたびに肌への優しさを感じさせる。

八嶋龍仙氏のコレクションの多くは藍染めの木綿に白糸の刺繍。浅葱色へと変色した風合いは実に趣深い。 元来、着古した着物や古布の端切れ等を幾重にも合わせて保温性を増し、糸を刺して補強した野良着ではあるが、「用途の美」、「生活の美」を象徴する津軽の衣文化は、今や世界的にも類をみない誇るべき希有なアートとなっている。

現代ファッションとのコラボレーション

テキスタイル・デザインの分野では若い世代、外国人にも注目視され、世界的な評価の気運が高まりつつある「BORO(ぼろ)」の世界。時代背景や価値観、用途は違っても、バランスよく組み合わせることでトレンド(流行)に乗せることができる。

例えばナチュラルな風合いのワンピースや、「藍」で同類のデニム素材でカジュアルに。サテンドレスやレザーブーツど、で高級感を演出するなど、「着こなす」というより、ちょっと肩の力を抜いたスタイリングで味わい深い魅力が生まれる。古手木綿を継ぎ足し、補強を繰り返しただけの野良着に、存在感あふれるモダンな表情を見ることができるのだ。古き良きものを懐に抱きながら、新しいものを貪欲に取り入れるという挑戦。いつの時代も必要不可欠なエコロジーの心である。

挿絵1

挿絵2

挿絵3

挿絵4

挿絵5

八嶋龍仙 【刺し子提供】
旧岩木町出身。津軽伝統ねぷた絵師・日本画家。迫力ある線と色のにじみを多彩に使った鏡絵、慈愛あふれる見送り絵などねぷたの神髄を追い求めた作品が魅力。2010年11月29日より、京都府「聖護院」において個展を開催予定。
弘前こぎん研究所 【こぎん刺し提供】
こぎんの普及と製作・販売を中心に観光民芸品等の販売を行う。
  • 弘前市在府町61
  • 0172-32-0595
  • 9:00〜16:30 土・日曜、祝日休
インクルーズ 【コーディネイト・衣装協力】
個性的なカジュアルアイテムがそろうセレクトショップ。メンズ・レディースを展開。
Brunmel(ブランメル)【コーディネイト・衣装協力】
ワンランクアップのユーズドスタイルのショップ。クセありアイテムが人気。
  • 弘前市土手町107
  • 0172-35-5140
  • 11:00〜20:00 不定休
bed(ベッド)【ヘアメイク協力】
ニューヨークドライカットに定評のあるヘアサロン。大人の女性に「ファンキーさ」を取り入れたオリジナルスタイルが人気。
  • 弘前市取上3-8-51
  • 0172-37-1014
  • 10:00〜20:00 火曜休(第2または第4木曜は出張のため休業)

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