弘前藩よろず生活図鑑 Web版

陸奥新報紙面で掲載した内容を、
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Web版よろず生活図鑑です。
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分かりやすい内容となっています。

2010.04.30

旅行記は当時のガイドブック

ガイドブックでもあった『御国巡覧滑稽嘘尽戯』と『奥州道中記』

『東海道中膝栗毛』の大ヒットを受け、地方独自の滑稽本が次々と発刊された。洒落や歌、イタズラに数々の失敗といったユーモアの中にも各地の有名な寺社仏閣、名所旧跡、温泉や名物などが盛り込まれる滑稽本は、これから旅に出よう、出たいと思う人々の期待に応えた。津軽にも現在、2つの滑稽旅行本が遺されている。

挿絵1

江戸男と津軽男の二人旅御国巡覧滑稽嘘尽戯

万延元年(1860)に発刊された『御国巡覧滑稽嘘尽戯(おくにめぐりこっけいうそつきげ)』(通称・『津軽道中譚(つがるどうちゅう)』)は一瓢舎半升の作で、江戸生まれの喜次郎兵衛を弘前生まれの弥太八が津軽各地を案内し、物語が展開する。

2人は4月はじめ、矢立峠から羽州街道を北上し、碇ヶ関、大鰐、鯖石、乳井、猿賀、黒石、浪岡とまわりここから大豆坂(まめさか)通を抜けて浅虫と来て、舟で島巡りをした後、その舟で青森へ向かい青森見物をする、という6泊7日の旅の道中が描かれている。

居づらくなった江戸を出奔し、松前に渡って稼ごうと目論んで津軽へとやってきた2人が繰り広げる軽妙なやりとりに、全8巻という長さにもかかわらずついつい読み耽ってしまう。

挿絵2


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