弘前藩よろず生活図鑑 Web版

陸奥新報紙面で掲載した内容を、
不定期に更新していく、
Web版よろず生活図鑑です。
紙面を見逃した方も、初めて読む方も、
分かりやすい内容となっています。

2011.06.04

災害の見本市のような 江戸時代

復興への道しるべ

飢饉、火山噴火、火事、大地震。 江戸時代は「災害の見本市」と 言われるほど多くの災害に見舞われた。 なかでも安政年間は激動の時代であった。 安政元年(1854)11月4日に東海地震が、 翌5日には南海地震が起こり、 大阪では大津波が発生し 数千人の死者が出た。 さらに翌年の安政2年(1855)には、 江戸で「安政の大地震」が起こり 数千人が亡くなるという災害続きとなった。 安政3年(1856)発行の 『安政見聞誌(あんせいけんもんし)』 (全3冊)は、 地震の克明な記録と共に挿話や 瓦版などが収録されたルポルタージュ。 編者は仮名垣魯文(かながきろぶん)、 画は江戸時代末期を代表する 浮世絵師の一人・一勇斎国芳で、 地震大国と呼ばれる日本が、 震災と復興を繰り返して来た 歴史の一端を垣間見ることができる。

  • 『安政江戸地震』野口武彦・著(ちくま新書・発行)
  • 『実録大江戸壊滅の日』荒川秀俊・著(教育社・発行)
  • 『大江戸ものしり図鑑』花咲一男・監修(主婦と生活社・発行)
  • 立教大学図書館HPより

弘前藩の防災(例)

「山を大切にするは萬民性命を 保つ事の元なれば」

(『津軽信政公事績』より) 火を得るにも家屋を建てるにも木は 必要であり、 また、山林の荒廃は水源を絶つことに繋がる。 4代藩主・津軽信政の時代から藩は、 先の信政公の意を汲むべき 山林の保護や植林に力を注いだ。 西からの強風と砂塵から人々の生活を守る 屏風山への植林は信政の治世に始まり、 以来200年以上に渡り行われた。

挿絵1

生命を守り津軽を発展させた治水

一瞬にして命も家屋も飲み込む洪水への 対策は領民の生命を守り 新田を開発する上で欠かせない事業だった。 寛文7年(1667)には道路の幅や河川との 距離を定める令が出され、 現在見られるように、 川原には柳が植えられた。 氾濫を繰り返す岩木川への 大々的工事は延宝2年(1674)に施されて以降、 補修や堤の普請などたびたび手が 加えられる事となる。

挿絵2


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